
イスズミ科は、メジナ、イスズミ、タカベ、カゴカキダイなど沿岸性の底棲魚を中心に、メジナ亜科、イスズミ亜科、タカベ亜科、カゴカキダイ亜科、Para-scorpidinae亜科の5亜科16属45種が記録されている。ただし、これら5亜科はそれぞれ独立の科として分類されるケースもある。また、メジナ亜科、イスズミ亜科、タカベ亜科の3群が単系統群を構成するとの見解や、ユゴイ属(ユゴイ科)、イシダイ属(イシダイ科)など、ほかのスズキ亜目のグループとの関連を指摘する報告などもあることから、本科の位置付けは途上にあるのが現状だ。
我が国における本種の棲息域について、東京湾以南と書かれているものが多いが、千葉県・外房でも確認されている。また、南にいくほど多くなり、沖縄、小笠原では極めて魚影が濃い。