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カサゴが属するフサカサゴ科は、50属300種ほどからなる大きなグループで、釣りの対象魚としても人気のメバルやムラソイなど数多くの魚種を含む。
カサゴには、アヤメカサゴやイズカサゴ、ウッカリカサゴなど、なかなか見分けがつかない近縁種が多い。アヤメカサゴは黄色いまだら模様で比較的容易に判別することができるが、とくにウッカリカサゴは、その名が示す通り「うっかり」カサゴと間違えてしまうほど判別が難しい。ウッカリカサゴは1978年、ソ連の学会誌に新種として発表されたもので、その後、魚類学者である阿部宗明(あべ・ときはる)氏が「日本の魚類学者もうっかりして新種と気付かなかった」と、この和名をつけた。
本種の分布域は、北海道南部以南〜東シナ海と幅広い。